男の悩みは誰に相談する?匿名で本音を話せる場所の選び方と使い分け

男の悩みは誰に相談する?匿名で本音を話せる場所の選び方と使い分け

この記事について:男性専用の匿名掲示板OTOCOの編集部が、公開されている情報や読者の声をもとにまとめています。制度や金額などは執筆時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

この記事のポイント

  • 男性が相談しにくいのは性格だけのせいではない。「弱音を吐く練習」をしてこなかっただけ、と考えていい
  • 友人・家族・職場・匿名の場・公的窓口・専門家には、それぞれ得意なことと苦手なことがある
  • 匿名掲示板は本音を言いやすい反面、回答の正確さは保証されない。個人が特定される情報は書かない
  • 深刻なときや命に関わるときは、専門の相談窓口・医療機関・119番や110番を迷わず頼る

夜中の一時。部屋の電気を消して、布団の中でスマホを見ている。検索窓に「男 悩み 相談 誰に」と打ち込んで、出てきた記事を開いては閉じる。本当に聞きたいことは、たぶんどこにも書いていない。それでも、何か読んでいないと落ち着かない。

この文章にたどり着いた人の中には、そんな夜を過ごしている人もいると思います。

悩みの中身は人それぞれです。仕事のこと、お金のこと、恋人や夫婦のこと、自分の将来のこと。ただ、多くの人に共通しているのは「誰に言えばいいのか分からない」という感覚です。いや、分からないというより、「言える相手の顔が思い浮かばない」のほうが近いかもしれません。

ここでは、男性が悩みを話せる場所にはどんな種類があって、それぞれ何が得意で何が苦手なのかを、なるべく正直に書いていきます。匿名で話せる場所の良さも、気をつけたいところも含めて。すぐに誰かに話せなくても構いません。「こういう場所がある」と知っておくだけで、少し呼吸がしやすくなることもあるので。

相談できないのは、性格のせいだけじゃない

まず、自分を責めないでほしい、という話から。

男性は悩みを人に話さない、とよく言われます。それを「男はプライドが高いから」と片づける意見も見かけますが、僕はそれだけではないと思っています。

子どものころから、泣かない、弱音を吐かない、自分で何とかする、をほめられてきた人は多いはずです。部活でも職場でも、「大丈夫です」と言える人が頼りにされる。そうやって育ってくると、悩みを言葉にする練習を、ほとんどしないまま大人になります。英語を習っていない人がいきなり英語で話せないのと同じで、話し方を知らないことは話せない理由になります。

だから、相談できない自分を「情けない」と思う必要はありません。話すのが下手なのではなく、練習の機会がなかっただけ。 そう考えると、ハードルが少しだけ下がる気がしませんか。そして練習なら、いきなり身近な人に話すより、もっと気楽な場所から始めてもいいわけです。

相談先には、それぞれ得意と不得意がある

「誰に相談するか」は、「どの相手が一番いいか」という一つの正解を探す問題ではない、と僕は考えています。悩みの種類によって、向いている相手が変わる。工具箱からドライバーとレンチを使い分けるような感覚に近いです。

相談先 得意なこと 苦手なこと・気をつけたいこと
友人 気軽に話せる。自分のことをよく知っている 共通の知人に話が伝わる心配がある。深刻な話は相手も抱えきれないことがある
家族 生活に関わる悩みを一緒に考えてもらえる 心配をかけたくない気持ちが邪魔をしやすい
パートナー 毎日の様子を知っていて、変化に気づいてもらえる 二人の関係そのものが悩みの場合は話しにくい
職場の同僚・上司 仕事の悩みを具体的に相談できる 評価や人間関係への影響が気になる
匿名掲示板 身元を明かさずに本音を書ける。同じ立場の人の声が聞ける 回答の正確さは保証されない。心ない返信がつくこともある
公的な相談窓口 無料で利用できるものが多い。専門的な知識を持つ人が対応する 受付時間が限られていたり、つながりにくい時間帯があったりする
医療機関・カウンセラー 心身の不調を専門的にみてもらえる 予約が必要なことが多い。費用がかかる場合もある

表にすると少しドライに見えますが、言いたいのは「どれか一つに決めなくていい」ということです。例えば、仕事の愚痴は匿名の場で吐き出して、転職の相談は信頼できる先輩に、眠れない状態が続いているなら病院に。そうやって分けていくと、一人の相手に全部を背負わせずに済みます。

身近な人に話すなら、切り出し方を軽くしておく

友人や家族に話してみようと思ったとき、一番むずかしいのは最初の一言です。「ちょっと相談があるんだけど」と改まると、相手も身構えるし、自分もハードルが上がってしまう。

個人的におすすめなのは、答えを求めない形で切り出すことです。

例:「最近ちょっと仕事でしんどくてさ。別にアドバイスとかじゃなくて、10分くらい愚痴を聞いてもらってもいい?」

「聞いてほしいだけ」と最初に言っておくと、相手は解決策を探さなくて済むので、気楽に聞いてくれます。話し始めてみたら、意外と相手のほうから「実は俺も」と返ってくることもある。男同士は、片方が先に口を開くまで、お互い黙っていることが多いだけなのかもしれません。

友人に悩みを切り出すLINEの例。アドバイスはいらないと先に伝えている
友人に悩みを切り出すLINEの例。アドバイスはいらないと先に伝えている

もちろん、話してみて期待した反応が返ってこないこともあります。そのときは、相手が悪いのでも自分が悪いのでもなく、その悩みとその相手の組み合わせが合わなかっただけ。別の場所を試せばいいんです。

匿名で話すことの、いいところ

ここからは、匿名の場について少し詳しく書きます。この記事を載せているのが匿名掲示板の OTOCO なので、身内びいきに聞こえないよう、良いところも気をつけたいところも並べて書くつもりです。

匿名のいちばんの良さは、自分の立場を一度横に置けることだと思います。会社では課長で、家では父親で、友人の前では頼れる先輩。どの顔でもない、ただの一人の男として話せる場所は、大人になると驚くほど少ない。

身近な人に話すと、相手の反応が気になります。心配させてしまうかもしれない。見る目が変わるかもしれない。匿名だと、その心配が小さくなる。だから、自分でも整理がついていない、ぐちゃぐちゃな気持ちのまま書ける。書いているうちに「あ、自分が本当に引っかかっていたのはここか」と気づくこともあります。

もう一つは、同じ立場の人の声が聞けることです。「自分だけがこんなことで悩んでいるのでは」と思っていた悩みに、「うちもそうです」という返信が一つつくだけで、ずいぶん気持ちが変わる。解決策がもらえなくても、ひとりじゃなかったと分かることには、それだけで意味があります。

匿名だからこそ、気をつけたいこと

一方で、匿名の場が万能かというと、そうではありません。ここは正直に書いておきます。

まず、返ってくる意見の正確さは誰も保証してくれません。書き込んでいるのは、専門家ではない普通の人たちです。経験に基づいた意見はとても参考になりますが、病気や薬、法律やお金のように、間違うと困る分野の判断は、必ず専門家や公的な窓口で確かめてください。

それから、ときには心ない返信がつくこともあります。顔が見えない分、言葉がきつくなる人もいる。そういう返信は、真正面から受け止めなくていいものです。全員の意見を聞く必要はありません。

そして、とても大事なのが個人情報です。

具体的な書き方の例も出しておきます。

例:「30代の会社員です。上司から毎日のように細かく注意されていて、最近は朝になると会社に行くのが本当に重いです。異動を願い出るべきか、もう少し様子を見るべきか迷っています。似たような経験がある方がいたら、どうしたか聞かせてください。」

年代と状況、いま迷っていること、聞きたいこと。この四つがあれば、返信する側も答えやすくなります。会社名や上司の名前は、なくても十分に伝わります。

ひとりで抱えるには重すぎるとき、頼れる場所

匿名の場や身近な人に話してみても、気持ちが晴れないことがあります。あるいは、そもそも話すことすらしんどい状態のときもある。そういうときのために、公的な相談窓口や専門家という選択肢も知っておいてください。

お住まいの市区町村や都道府県には、暮らしや心の健康についての相談窓口が設けられていることが多いです。各都道府県などには精神保健福祉センターがあり、心の健康に関する相談を受け付けています。厚生労働省も、電話やSNSで相談できる窓口をまとめて紹介しているので、どこに連絡すればいいか分からないときは、そこから探してみるのも一つの方法です。職場のトラブルなら労働局などの総合労働相談コーナー、法律の困りごとなら法テラスといったように、分野ごとの窓口もあります。

眠れない、食べられない、何をしても楽しくない。そんな状態が続いているなら、心療内科や精神科などの医療機関に相談することも考えてみてください。病院に行くことは、大げさなことでも、負けを認めることでもありません。風邪を引いたら内科に行くのと同じです。

相談窓口の受付時間や連絡先は変わることがあるので、最新の情報は各窓口や自治体、厚生労働省の案内で確認してください。

弱音を吐く練習は、匿名からでいい

ここまで読んでくれた人は、もしかしたら今、少しだけ誰かに話してみようかと思っているかもしれません。あるいは、やっぱりまだ無理だと感じているかもしれない。どちらでも構いません。

ひとつだけ伝えたいのは、悩みを話すことは、一度にうまくやらなくていいということです。最初はスマホのメモに書くだけでもいい。次に、顔の見えない誰かに少しだけ書いてみる。その次に、信頼できる人に、ほんの一部だけ話してみる。階段を一段ずつ下りていくように、少しずつ慣れていけば十分です。

悩みを話す練習の3段階。メモに書く、匿名で書く、信頼できる人に話す、の順
悩みを話す練習の3段階。メモに書く、匿名で書く、信頼できる人に話す、の順

冒頭の、夜中の一時の検索。あれは、話したい気持ちがちゃんとあるという証拠だと僕は思っています。その気持ちを、どこかに置いてみてください。

男性専用の匿名掲示板 OTOCO も、置き場所の一つになれたらと思っています。ほかの人の書き込みを読むだけでも、同じことで悩んでいる人が意外と多いことに気づいて、少し肩の力が抜けるかもしれません。

よくある質問

Q悩みを相談できる友達がいません。おかしいですか?
A

おかしくありません。大人になると、仕事や家庭の事情で友人と深い話をする機会自体が減っていきます。友人に限らず、匿名の場や公的な相談窓口など、話せる場所はほかにもあるので、そこから始めても大丈夫です。

Q匿名掲示板で相談するときに気をつけることは?
A

名前や勤務先、住んでいる地域など、自分や周りの人が特定される情報は書かないようにしてください。返ってくる意見はあくまで個人の考えなので、医療や法律に関わる判断は専門家に確かめるのが安心です。

Q公的な相談窓口は、どんな悩みでも相談していいのですか?
A

窓口ごとに得意な分野はありますが、「こんなことで相談していいのか」と遠慮する必要はありません。どこに相談すればいいか分からない場合は、お住まいの自治体の相談窓口や、厚生労働省が紹介している相談先の一覧から探してみてください。

Qカウンセリングと病院(心療内科)は何が違いますか?
A

大まかに言えば、カウンセリングは話を聞いてもらいながら気持ちや考えを整理する場で、医療機関は診察や必要に応じた治療を受ける場です。眠れない、食べられないなど体の不調が続いているなら、まずは医療機関に相談するのが安心です。

Q死にたい気持ちが消えないとき、どこに連絡すればいいですか?
A

ひとりで抱え込まず、電話やSNSで話を聞いてくれる専門の相談窓口に連絡してください。厚生労働省が窓口を紹介しています。今すぐ危険を感じる状況なら、迷わず119番に連絡してください。

この記事を書いた人

OTOCO編集部

男性専用の匿名掲示板「OTOCO」の編集部。掲示板に寄せられる悩みや話題をヒントに、恋愛・仕事・お金など、男性が本当に知りたいことを同じ目線で届けています。

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