結婚前に話し合いたいお金・仕事・家事のこと|彼女との切り出し方と決め方の例

結婚前に話し合いたいお金・仕事・家事のこと|彼女との切り出し方と決め方の例

この記事について:男性専用の匿名掲示板OTOCOの編集部が、公開されている情報や読者の声をもとにまとめています。制度や金額などは執筆時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

この記事のポイント

  • お金の話は相手に聞く前に、自分の貯金や返済中のローンを先に話すと切り出しやすい。
  • 年収より先に「何にお金をかけたいか」を聞くと、相手の金銭感覚がよく分かる。
  • 共働きなら、手取りの比率で共通口座に入れ、残りは各自で管理する形が揉めにくい。
  • 家事は時間ではなく、「名前のない家事」まで全部書き出してから分担を決める。

休日の夜、彼女の部屋でふたり並んで、賃貸サイトの物件写真をスクロールしていた。「この間取りいいね」「駅からも近いし」。そこまでは楽しかったのに、何気なく「で、家賃ってどう払う?」と口にした瞬間、ふっと会話が止まる。彼女は「うーん」と笑って、話題はなんとなく別の物件に流れていった。

結婚を意識し始めると、気持ちは前に進んでいるのに、お金や仕事の話になると急に言葉が重くなります。聞いたら「そういう人だったんだ」と思われそう。でも、聞かないまま話を進めるのも怖い。この板挟み、かなり多くの男性が抱えているものだと思います。

先に言ってしまうと、こういう話は、結婚が決まってからより「意識し始めた今」のほうがずっとしやすいです。まだ何も決まっていないから、意見を出し合っても角が立ちにくい。結婚後に「そんなの聞いてない」となるより、ずっと穏やかに済みます。

ここでは、お金・仕事・家事の三つについて、何をどこまで話せばいいのか、どう切り出せばいいのかを、実際の言い方や家計の分け方の例と一緒にまとめました。

話し合いは「面接」じゃなく「間取り決め」

お金の話が気まずいのは、どこかに「審査する・される」空気があるからだと思います。年収はいくら、貯金はいくら、借金はあるのか。こうして並べると、ほとんど面接です。

でも本当にやりたいのは、ふたりのこれからの暮らしの間取りを決めることのはず。キッチンを広くするか、収納を増やすか。そういう相談と同じで、どちらかが合格・不合格を出すものではありません。

この感覚を持っておくと、切り出し方が自然と変わります。相手から情報を聞き出そうとするのではなく、先に自分の手の内を見せる。

例:「俺、今の貯金はこのくらいで、奨学金があと何年か残ってる。一緒に住むなら、そのへんも含めて考えたいなと思って」

自分から話すと、相手も「じゃあ私は」と話しやすくなります。逆に、自分のことは言わずに相手の貯金額だけ聞くと、どれだけ言葉を選んでも警戒されます。これは本当に。

タイミングも意外と大事です。個人的なおすすめは、ご飯を食べ終わってゆっくりしている休日の昼下がり。夜遅くや、どちらかが疲れている平日の帰り道は避けたほうがいい。真剣な話ほど、体力が残っているときにしたほうがうまくいきます。

お金の話は、数字より「クセ」から入る

いきなり年収や貯金額の話をするより、先にお金の使い方のクセを聞くほうが、大事な情報がずっとたくさん出てきます。たとえば、こんな質問です。

  • ボーナスが出たら、最初に何に使いたい?
  • 「ここにはお金をかけたい」と思うものは?
  • 逆に、ここは節約したいと思うところは?
  • 実家では、お金の管理って誰がしてた?

ここで見えてくるのは、相手の金銭感覚の地図です。旅行にはお金をかけたいけれど服は安くていい人。毎月決まった額を貯金しないと落ち着かない人。使うときは気持ちよく使いたい人。どれが正解ということはありません。ただ、地図が違うまま一緒に歩くと、どこかで必ず道に迷います。

クセが分かってきたら、具体的な数字の話に進みます。共有しておきたいのは、手取りのおおよその額、貯金、ローンや奨学金などの借入、毎月決まって出ていくお金(保険、サブスク、実家への仕送りなど)。全部を一晩で出し切る必要はありません。

結婚前に共有しておきたいお金のこと。手取り、貯金、借入、毎月の固定の支出など
結婚前に共有しておきたいお金のこと。手取り、貯金、借入、毎月の固定の支出など

家計の分け方、三つの型と数字の例

結婚後の家計管理には、大きく分けて三つの型があります。どれがいいかは、収入差やお互いの性格でかなり変わります。

分け方 しくみ 向いている二人 つまずきやすいところ
全部ひとつにまとめる 収入をすべて共通口座に入れ、生活費・貯金・お小遣いをそこから出す 管理が得意な人がいる/家族単位で貯めたい 管理役に負担が偏る。お小遣いの額で揉めやすい
共通口座に決まった額を出し合う 毎月決めた額を共通口座へ。残りは各自で管理 共働きで、お互いの自由も大事にしたい 相手がいくら貯めているか見えにくい
項目ごとに担当を決める 家賃は夫、食費と日用品は妻、などと分ける とりあえず手軽に始めたい 家賃や物価が変わると不公平感が出やすい

個人的には、共働きでスタートするなら、真ん中の「共通口座に決まった額」がいちばん揉めにくいと思っています。生活費は共通口座で見える化しつつ、趣味のお金にまでお互い口を出さずに済むからです。

イメージしやすいように数字を置いてみます。あくまで一つの例です。

例: 手取りが夫28万円・妻22万円の共働きの場合

  • 共通口座に、夫16万円・妻12万円を入れる(手取りの比率に近い形)
  • 共通口座から、家賃・光熱費・食費・日用品・ふたりの外食を払う
  • 共通口座の中から毎月3万円を「ふたりの貯金」として別に積み立てる
  • 残りの夫12万円・妻10万円は、個人の貯金や趣味、昼食代などに各自で使う

ここで見てほしいのは、出す額を半々にしていないことです。収入差があるのに折半にすると、収入が少ないほうの手元に残るお金が極端に減ってしまう。かといって、比率で出すのが絶対に正しいわけでもありません。折半のほうがすっきりする、という二人もいます。家計の分け方に正解はなく、ふたりが納得しているかどうかがすべてです。

ちなみに、共通口座のお金の流れは、二人とも見られるようにしておくのがおすすめです。家計簿アプリでも、共有のスプレッドシートでもかまいません。管理を片方に任せきりにすると、任された側だけが「やりくりの苦労」を抱えることになりがちです。

それと、決めたら終わりではなく、半年か一年に一度は見直す前提にしておくと気が楽です。転職、引っ越し、子ども。暮らしは思ったより早く変わります。

手取りが夫28万円・妻22万円の共働きで、共通口座に入れる額と手元に残る額の例
手取りが夫28万円・妻22万円の共働きで、共通口座に入れる額と手元に残る額の例

仕事のことは「今」と「もしも」をセットで

お金の次に話しておきたいのが、仕事のことです。ここで聞きたいのは、今の職場の様子だけではありません。

転勤の可能性はあるのか。将来、転職や独立を考えているか。子どもを望むなら、そのとき働き方をどうしたいか。どちらかの親に介護が必要になったら、どうするか。こういう「もしも」は、起きてから話すとどうしても感情が先に立ちます。起きる前なら、仮の話として落ち着いて話せる。

例:「もし俺に転勤の話が来たら、どうしたいと思う? 俺もまだ決めてないけど、一回一緒に考えておきたくて」

気をつけたいのは、「俺はこうするつもり」を一方的に宣言しないこと。男性はつい、良かれと思って「俺がしっかり稼ぐから大丈夫」と言いがちです。気持ちはありがたい。でも、相手が仕事を続けたいと思っていたら、その一言は「あなたの仕事はどうでもいい」と聞こえかねません。

今の段階で答えを出す必要はないんです。決めておきたいのは「そうなったら、まず二人で話す」というルールのほう。それさえあれば、結論はそのときの二人で出せます。

家事は「名前のない仕事」まで書き出す

家事分担でよく起きるすれ違いは、見えている家事と見えていない家事の差です。料理、洗濯、掃除は誰でも数えます。でも、トイレットペーパーの残りを気にしておく、ゴミの日を覚えておく、冷蔵庫の中身から献立を考える。こういう名前のない仕事は、やっている側にしか見えていません。

だから、分担を決める前に一度、家事を全部書き出してみてほしいんです。紙でもスマホのメモでもかまいません。ふたりで書き出すと、たいてい片方が「え、それもやってたの?」と驚きます。そこが話し合いのスタート地点です。

例:「一回、家事を全部書き出してみない? 俺が気づいてないこと、絶対あると思うから」

この「気づいてないことがあると思う」という一言が、けっこう効きます。相手の負担を認めるところから話が始まるからです。

分け方は、きっちり半々にこだわらなくていいと思います。勤務時間や通勤時間が違えば、同じ量でも負担感はまるで違う。料理が好きな人に料理を、朝に強い人にゴミ出しを。得意と生活リズムで分けて、どうしても偏る分は家電や家事代行にお金を使って解決する。食洗機とドラム式洗濯機は、夫婦喧嘩をいくつか減らしてくれる家電だと本気で思っています。

意見が合わなかったら、いったん持ち帰る

話していくと、どうしても合わない部分が出てきます。貯金のペース、実家との距離、車を持つかどうか。そこで無理に結論を出そうとすると、話し合いがいつの間にか説得合戦になってしまう。

合わなかったら、お互いの理由だけ聞いて、いったん持ち帰る。「なぜそう思うのか」を知るだけで、相手の見え方はかなり変わります。一回で全部決めようとせず、今日はお金、来週は仕事、くらいにテーマを分けるのがちょうどいいペースです。

全部決まっていなくても、結婚はできる

ここまで書いておいてなんですが、結婚前に全部を決めきる必要はありません。暮らしてみないと分からないことは、どうしたって出てきます。

それより確かめておきたいのは、「話そうと思えば話せる二人だ」ということ。お金の話をしても気まずくならない。意見がぶつかっても、どちらかが投げ出さない。その手応えさえあれば、結婚してからの調整はそれほど怖くありません。

今週どこかで、まずは自分のお金のことを一つだけ、彼女に話してみてください。冒頭の「家賃ってどう払う?」も、自分の話から始めていれば、きっと違う展開になっていたはずです。

周りにはなかなか聞きにくいお金や結婚の話。男性専用の匿名掲示板 OTOCO で、同じ時期の男性がどうしているかをのぞいてみると、案外ヒントが見つかるかもしれません。

よくある質問

Q結婚前にお金の話をしたら、彼女に引かれない?
A

いきなり相手の貯金額を聞くと身構えられやすいです。先に自分の状況を話して、「一緒に暮らすなら、どうしたいか考えたい」と目的を伝えると、前向きな相談として受け取ってもらいやすくなります。

Q奨学金やローンがあることは、結婚前に伝えるべき?
A

返済が続くものは、早めに伝えておくのが誠実です。後から知られると、金額以上に信頼の問題になりやすいからです。残りの金額や返済の見通しも一緒に話せると、相手も安心しやすくなります。

Q共働きの生活費は、折半にするべき?
A

正解は家庭ごとに違います。収入差があるのに折半にすると、収入が少ないほうの手元が極端に減ることがあります。折半にするか、手取りの比率で出すかは、お互いが納得できるかを基準に決め、暮らしながら見直していけば大丈夫です。

Q家事分担は半々にするのが正解?
A

勤務時間や通勤、得意不得意によって、同じ量でも負担感は変わります。作業量をきっちり半分にするより、お互いが納得できる分け方を探すほうが長続きします。どうしても偏る分は、家電や家事代行に頼る方法もあります。

Q話し合いで意見が合わないときは?
A

その場で結論を出そうとせず、お互いの理由を聞いたうえでいったん持ち帰るのがおすすめです。住宅や保険など専門的な判断が絡むテーマは、ファイナンシャルプランナーなど第三者の意見を参考にする方法もあります。

この記事を書いた人

OTOCO編集部

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