夫婦関係がマンネリ化したら|男性から始める会話と二人の時間の取り戻し方

夫婦関係がマンネリ化したら|男性から始める会話と二人の時間の取り戻し方

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この記事のポイント

  • マンネリには「安心」と「退屈」が混ざっている。退屈が勝っているなら少し手を入れる時期。
  • 「今日どうだった?」より「今日なんか笑ったことあった?」のほうが会話が広がる。
  • 記念日の旅行より、毎週の小さな定例のほうが二人の時間として続きやすい。
  • 「ありがとう」は具体的な行動を名指しして、その場で言うと相手に届く。

平日の夜9時。夕飯は済んで、テレビはついているけれど、誰もちゃんとは見ていない。妻はソファでスマホ、自分はダイニングでスマホ。ときどき聞こえるのは「明日、燃えるゴミだっけ」「うん」くらいのものです。

喧嘩をしているわけじゃない。仲が悪いとも思わない。なのにふとした瞬間に、「最後に二人でちゃんと笑ったの、いつだっけ」と考えてしまう。

この言葉にしにくい物足りなさが、夫婦のマンネリです。大きな事件がないぶん、どこから手をつければいいのか分かりにくい。問題はないのに、何かが足りない。だから放っておかれやすく、気づいたら何年もそのまま、ということも珍しくありません。

最初に言っておくと、マンネリは関係が壊れかけているサインとは限りません。相手がいるのが当たり前になるくらい安定した、という面もあります。ただ、その当たり前のまま放っておくと、少しずつ温度が下がっていくのも本当です。ここでは、男性の側から無理なく始められることを、会話・時間・言葉・自分自身という四つの方向から考えてみます。サプライズや高級ディナーの話は、ほとんど出てきません。

「安定」と「退屈」は、紙一重

マンネリという言葉には後ろ向きな響きがありますが、中身をよく見ると、二つのものが混ざっています。ひとつは、相手といて緊張しない、無理をしなくていいという安心。もうひとつは、相手に関心を向けなくなったことから来る退屈です。

前者は、長く一緒にいるからこそ手に入るものです。毎日ドキドキしていたら、それはそれで疲れてしまう。問題になるのは後者で、相手の話を「知ってる話」として聞き流すようになったり、相手の変化に気づかなくなったりする状態です。

部屋に置いた観葉植物に、少し似ています。置いた最初のころは毎日眺めて、水をやって、新しい葉が出るたびにうれしくなる。でも、そこにあるのが当たり前になると、葉が少ししおれていても気づかない。植物は文句を言わないから、なおさらです。

自分たちのマンネリがどちら寄りなのか、一度落ち着いて考えてみてください。安心のほうが大きいなら、そんなに焦らなくていい。退屈のほうが勝っている気がするなら、少しだけ手を入れる時期です。

もうひとつ付け加えると、物足りなさを感じているのが自分だけとは限りません。妻のほうも同じことを考えていて、でも言い出すきっかけがないだけ、ということは十分ありえます。どちらかが先に動かないと、二人とも「相手が変わらないから」と待ち続けることになる。それなら、気づいた側から動いたほうが早いと思うんです。

会話が「連絡事項」だけになっていないか

マンネリを感じている夫婦の会話を思い浮かべると、だいたい連絡事項で埋まっています。明日の予定、ゴミの日、実家への連絡、子どもの行事。生活を回すには必要な会話ですが、これだけだと夫婦というより、シフトを共有している同僚に近い。

試してほしいのは、一日にひとつ、連絡じゃない質問をすることです。それも「今日どうだった?」より、もう少し狭く。

例:「今日、なんか笑ったことあった?」 例:「最近ハマってるものある? 俺、全然知らない気がする」 例:「もし来月まるごと休みがあったら、何したい?」

「今日どうだった?」は便利ですが、聞かれた側は「普通」と答えるしかありません。質問が具体的なほど、答えも具体的になる。ちょっと変な質問のほうが、意外と話が転がります。

そして、聞いたら最後まで聞く。男性は話を聞きながら、つい解決策を考えてしまいがちです。「それ、こうすればいいじゃん」と言いたくなる。でも、相手が話したかったのは解決策ではなく、その出来事そのものだったりします。アドバイスは、求められてからで十分です。

相づちにも少しだけ気を配ってみてください。スマホを見ながらの「へえ」と、顔を上げての「へえ、それでどうなったの?」では、同じ相づちでも受け取られ方がまるで違います。話を聞くときだけでいいので、画面を伏せる。それだけで、相手の話す量が少し増えるはずです。

会話を増やすいちばんの近道は、たくさん話すことより、相手が「ちゃんと聞いてもらえた」と感じることです。

連絡事項だけで終わる会話と、相手が「聞いてもらえた」と感じる会話の違い
連絡事項だけで終わる会話と、相手が「聞いてもらえた」と感じる会話の違い

特別な日より、小さな「いつもの時間」

二人の時間を取り戻そうとすると、記念日の旅行や少し高いレストランを思い浮かべがちです。もちろん悪くはありません。ただ、マンネリに効くのはむしろ地味な定例のほうだと、個人的には思っています。イベントは一回で終わりますが、習慣は毎週やってくるからです。

たとえば、こんなものがあります。

小さな定例の例 かかる時間 始めやすさ
土曜の朝、近所のパン屋まで一緒に歩く 20〜30分 始めやすい
寝る前の10分、スマホを置いてお茶を飲む 10分 始めやすい
同じドラマを一緒に見て、感想を言い合う 1時間ほど 始めやすい
月に一度、交代で「行きたい店」を選んで出かける 2時間ほど 少し準備がいる
季節ごとに「ふたりで行きたい場所リスト」を更新する 30分ほど 少し準備がいる

ここで気をつけたいのは、誘い方です。「最近、俺たち会話少なくない? だから散歩しよう」と言われると、相手は反省会に呼び出されたような気分になります。マンネリの話はいったん脇に置いて、ただ自分がやりたいこととして誘うほうが、ずっと乗ってもらいやすい。

例:「駅の向こうに新しいパン屋できたらしいよ。土曜の朝、ちょっと歩いて行ってみない?」

断られても、それで終わりにしなくて大丈夫です。相手にも疲れている週はあります。「じゃあ来週ね」と軽く流して、また誘えばいい。一度目でうまくいかなかったからといって、拒否されたと受け取らないこと。ここで拗ねてしまうと、次に誘うハードルが自分の中で上がってしまいます。

コツは、やると決めたら「やめる理由」を作らないこと。忙しい週は5分でもかまいません。続いていること自体が、「この時間を大事にしている」というメッセージになります。

子どもがいる家庭だと、二人きりの時間を確保するのは本当に難しい。そういうときは、寝かしつけのあとの10分でも十分です。親や一時保育などを頼れる環境があるなら、たまに二人で出かけるのも選択肢に入れていいと思います。頼ることに、罪悪感を持つ必要はありません。

「ありがとう」は具体的に、その場で

長く一緒にいると、ありがとうを言わなくなります。言わなくても分かっている、と思っている。でも、分かっているのは言わなかった側の頭の中だけで、相手には何も届いていません。

かといって、毎回「ありがとう」とだけ言っていると、だんだん記号になっていく。効くのは、具体的な行動を名指しすることです。

例:「シャツ、アイロンかけといてくれたんだ。助かった、ありがとう」 例:「この前の味噌汁、何か変えた? あれ好きだった」

ほめ言葉も同じで、「きれいだね」より「その色、似合ってる」のほうが、ちゃんと見てくれている感じが伝わります。照れくさいのは分かります。最初の何回かは、相手も「どうしたの急に」と笑うかもしれない。それで全然かまいません。

もうひとつ、地味に効くのが名前で呼ぶことです。子どもが生まれてから「ママ」「パパ」と呼び合うようになった夫婦は多いと思いますが、二人のときくらいは名前で呼んでみる。少し照れる、そのくすぐったさが、マンネリへのいちばん手軽な刺激だったりします。

相手を変える前に、自分の毎日を少し動かす

マンネリの話になると、つい「相手が変わってくれれば」と考えてしまいます。昔みたいに笑ってほしい、もっと話しかけてほしい。気持ちはよく分かります。でも、相手を変えようとすると、たいてい相手は身構えます。

それより手っ取り早いのは、自分の毎日を少し動かすことです。新しい趣味を始める、週に一回走ってみる、読んだ本の話をしてみる。自分が少し変わると、会話のネタが勝手に増えます。妻から見ても、見慣れた夫に「ちょっと知らない部分」ができる。それが案外、部屋の空気を入れ替えてくれます。

家事や育児の分担も、ここで見直しておきたいところです。妻が会話に乗ってこない理由が、単純に「疲れていて余裕がない」ということは珍しくありません。夕飯の片づけを毎日引き受ける、休日の午前中は子どもを連れて出かける。相手に余裕が生まれれば、会話は後からついてきます。正直、どんな気の利いた質問より、これがいちばん効くこともあります。

マンネリを抜けるために今夜からできること。質問、具体的なありがとう、名前で呼ぶことなど
マンネリを抜けるために今夜からできること。質問、具体的なありがとう、名前で呼ぶことなど

しんどさが続くなら、ひとりで抱えない

ここまでの話は、あくまで「なんとなく物足りない」くらいのマンネリを想定しています。

話しかけても無視が続く、顔を合わせるたびに言い争いになる、同じ部屋にいるのがつらい。そこまで来ているなら、もうマンネリというより、二人だけで解くのが難しい段階かもしれません。

そういうときは、夫婦カウンセリングなど専門家の力を借りる方法があります。自治体によっては、家庭や夫婦関係についての相談窓口を設けているところもあるので、住んでいる地域の情報を調べてみてください。相談するのは、関係をあきらめたからではありません。まだ大事にしたいからです。

今夜の10分から、空気は変わる

マンネリを抜け出すのに、劇的な何かは要りません。連絡じゃない質問をひとつする。ありがとうを具体的に言う。寝る前にスマホを置いて、お茶を淹れる。どれも明日からではなく、今夜からできることです。

一回やったくらいで、何かが目に見えて変わるわけではありません。でも、観葉植物に水をやるのと同じで、続けていれば少しずつ葉の色は戻ってきます。

夫婦のことは、友人や同僚にはなかなか話しにくいものです。男性専用の匿名掲示板 OTOCO なら、同じように悩んでいる既婚男性の本音に、肩ひじ張らずに触れられます。

よくある質問

Q夫婦のマンネリは何年目くらいから起こりやすい?
A

時期には個人差があり、何年目と決まっているわけではありません。結婚生活が落ち着いたころ、子どもが生まれたころ、仕事が忙しくなったころなど、生活の変化をきっかけに感じる人が多いようです。

Q妻が会話に乗ってこないときは、どうすればいい?
A

単純に疲れていて余裕がない、という可能性があります。無理に話を続けるより、夕飯の片づけを引き受けるなど、相手の負担を減らすことから始めてみてください。余裕が生まれると、会話は後からついてきやすくなります。

Q子どもがいて、二人きりの時間がとれません。
A

まとまった時間でなくても、寝かしつけのあとの10分や朝のコーヒーの時間など、短い時間を積み重ねる方法があります。親族や一時保育などを頼れる環境があれば、たまに二人で出かけるのもひとつの選択肢です。

Qマンネリ解消にサプライズは効果がある?
A

うれしいきっかけにはなりますが、一回きりで終わると元に戻りやすいです。小さな習慣や日々の声かけと組み合わせるほうが、関係の空気は変わりやすいと思います。

Q夫婦関係の悩みが深刻なときは、どこに相談できる?
A

二人で話し合っても解決しない場合は、夫婦カウンセリングなど専門家の力を借りる方法があります。自治体によっては家庭に関する相談窓口を設けているところもあるので、住んでいる地域の情報を確認してみてください。

この記事を書いた人

OTOCO編集部

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