職場の人間関係に疲れた男性へ|苦手な上司への言い方とストレスの減らし方

職場の人間関係に疲れた男性へ|苦手な上司への言い方とストレスの減らし方

この記事について:男性専用の匿名掲示板OTOCOの編集部が、公開されている情報や読者の声をもとにまとめています。制度や金額などは執筆時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

この記事のポイント

  • 職場の疲れの正体は仕事量より「ずっと気を張っている状態」。張りっぱなしをどこで緩めるかを考える
  • 職場の人とは「同じ船の乗客」くらいの距離感でいい。全員に好かれる必要はない
  • 苦手な上司には、反論より「確認」と「選択肢の提示」で返すと角が立ちにくい
  • 眠れない・食べられない状態が続くなら我慢の範囲を超えている。社内外の相談先や医療機関を頼っていい

帰りの電車。ようやく座れたと思ったら、スマホが震える。画面の上に、上司の名前と「明日の件、ちょっといい?」の文字。それだけで胃のあたりがきゅっと縮んで、さっきまで考えていた晩ごはんのことが、頭からすっと消えていく。

仕事そのものは、まあ何とかなる。しんどいのは、人のほうです。機嫌で言うことが変わる上司、こっちの話を最後まで聞かない先輩、何を考えているのか読めない後輩。一つひとつは小さなことなのに、積み重なると、月曜の朝に布団から出るのが本当に重くなる。

男性の場合、こういう疲れを「大したことじゃない」と自分で片づけてしまう人が多い気がします。誰かに言うほどのことでもないし、言ったところで状況は変わらない。そうやって飲み込んでいるうちに、気づいたら休日まで職場のことを考えている。

ここでは、職場の人間関係で消耗しないための考え方と、苦手な相手への具体的な返し方、そして「これはもう我慢しなくていい」というラインについて書いていきます。全部を変える必要はありません。使えそうなところだけ持って帰ってください。

疲れているのは、気を張りっぱなしだから

職場の疲れというと、仕事量や残業時間に目が行きがちです。もちろんそれも大きい。でも、人間関係のしんどさは少し種類が違います。

例えば、苦手な上司が同じフロアにいるだけで、なんとなく背中に力が入る。話しかけられたときに備えて、頭のどこかがずっと待機している。会議で発言する前に「これを言ったらどう返されるか」を三手先まで読む。実際には何も起きていない時間にも、心はずっと身構えているんですね。

スマホのアプリを閉じたつもりで、裏でずっと動いていてバッテリーが減っていく。あの状態に近いと思います。だから、仕事が早く終わった日でも妙にぐったりしている。

この疲れ方に気づくだけでも、少し楽になります。「自分が弱いから疲れる」のではなく、「張りっぱなしになっているから疲れる」。そう捉え直すと、対策の方向が変わります。相手を変えようとするより、自分の張りっぱなしを、どこで少しずつ緩めるかを考えたほうが、ずっと手が届きやすいからです。

そもそも、全員と仲良くしなくていい

ここは言い切ってしまいます。職場の人と、全員うまくやる必要はありません。

学校のクラスと違って、職場は「たまたま同じ仕事をすることになった人の集まり」です。同じ船にたまたま乗り合わせた乗客、くらいに考えるとちょうどいい。目的地に着くまで、お互いに迷惑をかけず、必要なときに声をかけ合えれば十分です。隣の席の人と親友になれなくても、船はちゃんと進みます。

真面目な人ほど、苦手な相手とも何とかうまくやろうとします。相手の好みを読んで、機嫌のいいタイミングを探して、言い方を何度も考え直す。それが全部、さっき話した「張りっぱなし」の燃料になっているとしたら、少し手放してもいいはずです。

最低限やっておきたいのは、挨拶とお礼と報告。この三つがきちんとしていれば、職場の関係は案外こじれません。逆に言えば、それ以上の付き合い、たとえば飲み会に毎回出るとか、雑談で盛り上げ役をやるとかは、できる範囲でいい。断ったからといって評価が下がる職場なら、それは職場のほうに問題があると個人的には思っています。

職場の人との距離感の比較。全員とうまくやろうとせず、挨拶・お礼・報告を押さえる
職場の人との距離感の比較。全員とうまくやろうとせず、挨拶・お礼・報告を押さえる

苦手な上司に、角を立てずに返す言い方

考え方だけでは、明日の朝はやり過ごせません。ここからは具体的な話をします。

苦手な上司との会話でしんどいのは、言われたことに「はい」か「反論」の二択しかないように感じるところです。はいと言えば仕事が積み上がるし、反論すれば空気が凍る。でも実際には、その間にもう一つ道があります。反論ではなく「確認」と「選択肢の提示」で返す、というやり方です。

場面ごとに、よくある返しと言い換えの例を並べてみます。

よくある場面 つい言ってしまうこと 言い換えの例
指示が前回と違う 「この前と言っていることが違いませんか」 「念のため確認させてください。前回は A の方向で進めていたのですが、今回は B に切り替える、という理解で合っていますか」
無理な締め切りを言われた 「無理です」 「金曜までだと、今の C の案件が遅れそうです。どちらを優先するか決めていただけますか」
人前で強めに詰められた 黙り込む、その場で言い返す 「ご指摘の点、整理してから改めて相談させてください」と区切り、後で一対一で話す
仕事を丸投げされた 黙って引き受ける 「承知しました。どこまでできていれば合格か、ゴールだけ先に教えてください」

ポイントは、相手を責める言葉を一つも使っていないことです。「違いませんか」は相手の矛盾を指摘する言葉ですが、「理解で合っていますか」は自分の確認です。中身はほぼ同じなのに、受け取る側の印象はまるで違う。

無理な締め切りの例も同じで、「無理です」と言うと話がそこで止まってしまいます。代わりに「どちらを優先しますか」と判断を上司に返す。これは逃げではありません。優先順位を決めるのは、もともと上司の仕事なので。

言った言わないを防ぐ、ひと手間

指示がころころ変わる上司には、口頭のやり取りのあとに短いメッセージを送っておくのも効きます。

例:「先ほどの件、確認です。B の方向で、来週水曜までに初稿を出します。違っていたら教えてください。」

たった二行ですが、これがあるだけで後から「そんなこと言ってない」と言われにくくなります。自分の記憶を疑わなくて済むので、気持ちの消耗も減る。地味ですが、続ける価値はあります。

上司以外の「ちょっと苦手」には

しんどい相手は上司だけとは限りません。こちらの仕事に毎回ひと言口を挟んでくる同僚、何度教えても同じミスをする後輩。立場が近い分、かえって言いにくいこともあります。

口を挟んでくる同僚には、正面から言い返すより、いったん受け取ってから自分の判断を伝えるほうが揉めにくいです。

例:「なるほど、そういうやり方もあるんですね。今回はこの形で進めてみて、うまくいかなかったら相談させてください。」

後輩のミスには、責めるより「次にどうするか」を一緒に決めるほうが、こちらの疲れも少なく済みます。

例:「ここ、前回も同じところで止まってたよね。どこが分かりにくいか、5分だけ一緒に見ようか。」

どちらも、相手を変えようとはしていません。自分がどう動くかを先に言葉にしているだけです。相手の反応に振り回される時間が減ると、それだけで一日の消耗がずいぶん違ってきます。

仕事を家に持ち帰らないための、小さな区切り

人間関係の疲れは、退勤したあとも追いかけてきます。風呂に入っていても、上司に言われた一言がふと頭の中で再生される。寝る前に「明日なんて言われるだろう」とシミュレーションが始まる。

これを気合いで止めるのは、正直むずかしいです。考えるなと言われるほど考えてしまうのが人間なので。代わりにおすすめしたいのは、仕事の終わりに小さな区切りを置くことです。

僕が周りでよく聞くのは、こんなやり方です。退勤前に、翌日いちばん最初にやることを一行だけメモしておく。頭の中の「やらなきゃ」を紙に移すと、脳が少しだけ手を離してくれます。それから、仕事用のチャットの通知を、夜は決まった時間にオフにする。会社のルールで難しい人もいると思いますが、できる範囲で「この時間以降は見ない」を作ると、夜の過ごし方が変わります。

もう一つは、帰り道の一駅分だけ歩く、コンビニで好きなものを一つ買う、といった「切り替えの儀式」を持つこと。内容は何でもいいんです。体が「ここから先は仕事じゃない」と覚えてくれれば、それで十分です。

これはもう、我慢の範囲を超えているというサイン

ここまで、自分でできる工夫を話してきました。ただ、どんなに工夫しても、自分の努力では解決しない状況もあります。そこははっきり書いておきます。

人格を否定するような言葉を繰り返し浴びせられる。ほかの人の前で怒鳴られる。明らかにこなせない量の仕事を押しつけられ続ける。こうした状況は、個人の受け止め方の問題ではありません。職場の問題です。

体からのサインにも気をつけてください。寝つけない、夜中に何度も目が覚める、食欲が落ちた、あるいは逆に食べすぎる。休日も気分が晴れない。こうした状態が何週間も続くなら、それは「疲れているだけ」で済ませていい段階を超えているかもしれません。

我慢しなくていいサインの一覧。職場での扱われ方と、体に出る不調の両方を挙げている
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相談するときのために、言われたことやされたことを、日付と一緒にメモしておくと役に立ちます。感情を書く必要はありません。「何月何日、会議で、誰に、何を言われたか」。それだけで、話を聞く側が状況をつかみやすくなります。

職場の外に、もう一つ居場所を持っておく

職場の人間関係で一番つらいのは、そこが自分の世界の大部分になってしまうことだと思います。平日は朝から夜まで会社にいて、帰ったら寝るだけ。そうなると、上司の機嫌ひとつで一日の気分が決まってしまう。

だからこそ、職場とは関係のない場所を一つ持っておくことには意味があります。趣味の集まりでも、学生時代の友人でも、ジムでも。会社の評価とまったく関係なく話せる場所があると、職場の出来事を少し引いて眺められるようになります。「まあ、あの上司も大変なんだろうな」と思える日が、たまに来る。それくらいの余裕で十分です。

職場の愚痴は、職場の人にはなかなか言えません。かといって、家族や友人に毎回聞いてもらうのも気が引ける。そんなときは、男性専用の匿名掲示板 OTOCO に書き込んでみるのもひとつの方法です。同じような上司に悩んでいる人が、思った以上にいることに気づくかもしれません。

よくある質問

Q職場の人間関係が原因で仕事を辞めるのは甘えですか?
A

甘えだとは思いません。ただ、辞める前に異動の相談や社内の相談窓口など、打てる手が残っていないかは一度確かめておくと、あとで後悔しにくくなります。体調を崩しているなら、判断より先に休むことと医療機関への相談を優先してください。

Q上司の言い方がきつすぎる気がします。パワハラかどうかはどう判断すればいいですか?
A

自分ひとりで判断するのは難しいので、言われた日時と内容をメモに残したうえで、社内の相談窓口や人事に相談するのが現実的です。社外なら、都道府県労働局などにある総合労働相談コーナーでも話を聞いてもらえます。

Q職場で雑談に入れず、浮いている気がします。無理にでも話すべきですか?
A

無理に盛り上げ役になる必要はありません。挨拶とお礼をきちんと言う、相手の話に短く反応する、それくらいで職場の関係は十分に回ります。雑談が得意でないことは、仕事の評価とは別の話です。

Q休みの日も職場のことを考えてしまいます。どうすれば切り替えられますか?
A

気合いで考えないようにするより、仕事の終わりに「ここで終わり」という小さな区切りを作るほうが効きやすいです。翌日の最初にやることをメモしてから帰る、通知をオフにする時間を決める、といった方法を試してみてください。

この記事を書いた人

OTOCO編集部

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