寝ても疲れが取れない男性へ|睡眠の質を上げる夜の過ごし方と休日の整え方

寝ても疲れが取れない男性へ|睡眠の質を上げる夜の過ごし方と休日の整え方

この記事について:男性専用の匿名掲示板OTOCOの編集部が、公開されている情報や読者の声をもとにまとめています。制度や金額などは執筆時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

この記事のポイント

  • 寝ても疲れが残るときは、睡眠時間より「寝る直前まで頭が働いている状態」を疑ってみる
  • 寝る前の1時間は、スマホを「やめる」より「手の届かない場所に置く」ほうが続きやすい
  • 休日の寝だめは、平日との起床時間の差を小さくする意識で。昼まで寝るより、いつもより少し遅い程度に
  • 眠れない日が長く続く、いびきの途中で呼吸が止まると言われた、といった場合は自己流で粘らず医療機関へ

アラームが鳴る。止める。もう一度鳴る。重たい体を起こして時計を見ると、ちゃんと7時間は寝ている計算です。それなのに、頭の奥に霧がかかったようで、洗面所の鏡に映る顔はどう見ても寝不足。通勤電車で座れたら、そのまま意識が落ちていく。

「寝てるのに疲れが取れない」。これ、30代あたりから急に増える悩みだと思います。20代のころは多少の夜更かしをしても一晩寝れば戻っていたのに、いつからか戻りきらないまま次の日が始まるようになった。休日に昼まで寝ても、月曜の朝はやっぱりだるい。

男性はこういう不調を「年のせい」「忙しいから仕方ない」で片づけがちです。たしかに仕事の量はすぐには変えられません。でも、寝る前の過ごし方や寝室の環境は、今夜からでも少しずつ変えられます。

ここでは、睡眠の質を下げている夜の習慣と、その置き換え方、休日の寝だめとの付き合い方、そして「これは自分の工夫だけで粘らないほうがいい」というサインについて書いていきます。医学的な治療の話ではなく、生活の中でできることの話です。

「ちゃんと寝たのに疲れている」朝の正体

睡眠の悩みというと、つい時間の長さに目が行きます。6時間だから足りない、8時間寝れば大丈夫。もちろん時間は大事です。ただ、時間はそれなりに取れているのに疲れが残る人の話を聞いていると、共通しているのは「布団に入る直前まで、頭がフル回転している」ことだったりします。

例えば、23時半まで仕事のチャットを確認して、そのまま布団でSNSを眺め、最後に動画を一本。画面を消したのが0時半。目を閉じても、さっき見た上司のメッセージや、明日の会議の段取りがぐるぐる回り続ける。体は横になっていても、頭はまだ会社にいるわけです。

車でいうと、エンジンを切らずに駐車場に止めている状態に近いと思います。止まってはいるけれど、燃料は減り続けている。その状態で数時間過ごしても、朝に満タンにはなっていません。

だから、睡眠の質を上げたいなら、寝ている間のことより、寝る前にどうやってエンジンを切るかを考えたほうが手を付けやすい。ここから先は、ほとんどその話です。

寝る前の1時間で、だいたい決まる

個人的に一番効くと思っているのは、寝る予定の時刻から逆算して、最後の1時間を「仕事と画面から離れる時間」にすることです。1時間がむずかしければ30分でも構いません。

この時間に何をするかは、人によって違っていい。ぬるめのお湯に浸かる、部屋の照明を少し暗くする、紙の本を数ページだけ読む、軽くストレッチをする。共通しているのは、頭への刺激をだんだん減らしていく方向の行動だということです。

逆に、寝る直前に避けたいのは、熱いシャワーで目を覚ますこと、明るい画面を至近距離で見続けること、そして仕事の連絡を確認すること。特に最後のひとつは、内容によっては一気に目が冴えてしまいます。

寝る前の1時間の過ごし方の例。スマホを手放し、照明を落として、明日のメモを書いてから布団に入る流れ
寝る前の1時間の過ごし方の例。スマホを手放し、照明を落として、明日のメモを書いてから布団に入る流れ

スマホは「やめる」より「置き場所を変える」

寝る前のスマホが良くないことは、たぶん誰でも知っています。知っていてやめられないから困るんですよね。

ここで意志の力に頼ると、まず続きません。疲れている夜ほど、つい手が伸びるものなので。おすすめしたいのは、我慢ではなく物理的な距離を作ること。充電器を寝室の外、たとえばリビングや玄関の近くに移してしまう。布団から手を伸ばしても届かない場所にあるだけで、触る回数はぐっと減ります。

「目覚まし代わりに使っているから無理」という人は、安い目覚まし時計をひとつ買うのも手です。数千円もしない出費で夜の習慣が変わるなら、かなり割のいい投資だと思います。

考えごとは、紙に追い出してから寝る

もうひとつ地味に効くのが、布団に入る前に、明日やることを一行だけメモしておくことです。「午前中に見積もりを送る」くらいの雑なものでいい。頭の中にある「忘れちゃいけない」を紙に移しておくと、布団の中で同じことを何度も思い出さずに済みます。

寝室を、眠るためだけの場所に戻す

一人暮らしだと特に、寝室がそのまま仕事場兼リビング兼食堂になっていることがあります。ベッドに座ってノートパソコンを開き、そのまま夕飯を食べて、そのまま寝る。便利ではあるのですが、体が「ここは眠る場所だ」と覚えにくくなります。

部屋をまるごと変えるのは大変なので、気になるところから少しずつ見直すくらいでちょうどいいです。よくある状態と、変えてみることを並べてみます。

見直す場所 よくある状態 変えてみること(例)
明るさ 寝る直前まで天井の白い照明が全開 寝る1時間前から間接照明や暖色の明かりに切り替える
音 外の車の音や家電の音が気になる 耳栓を試す、音の出る家電を寝室から出す
温度 夏は暑さで、冬は寒さで夜中に起きる エアコンのタイマーや寝具で、寝苦しさを減らす
布団まわり 枕が合わず、朝に首や肩がこっている 高さの違う枕を試す、タオルで高さを調整してみる
布団の上の過ごし方 ベッドで仕事や食事、動画視聴をしている 布団の上では「寝る」以外をなるべくしない

全部をやる必要はまったくありません。表を見て「ここはうちも当てはまる」と思ったところを、一か所だけ変えてみてください。照明を暖色にするだけでも、夜の気分は意外と変わります。

ちなみに、布団に入って20〜30分たっても眠れないときは、無理に目を閉じ続けるより、いったん布団から出て、暗めの部屋で静かに過ごすほうがいいとよく言われます。「眠らなきゃ」と焦るほど眠れなくなる、あの悪循環を断ち切るためです。眠気が戻ってきたら、また布団に戻ればいい。

休日の寝だめは、どこまでならアリか

平日の疲れを休日にまとめて取り返そうとして、昼過ぎまで寝る。これ、気持ちは本当によく分かります。土曜の朝に目覚ましをかけずに眠れる幸せは、なかなか手放せません。

ただ、ここは少し言いにくい話をします。平日と休日で起きる時間が大きくずれると、体内時計が後ろにずれて、日曜の夜に眠れなくなりがちです。そして寝不足のまま月曜を迎え、また週末に寝だめをする。気づけば、毎週小さな時差ぼけを繰り返しているような状態になります。

個人的には、寝だめそのものを禁止するより、「起きる時間の差をなるべく小さくする」くらいの考え方が現実的だと思っています。平日が7時起きなら、休日は8時か9時くらいまで。どうしても眠いときは、午後の早い時間に20分ほどの昼寝で補う。夕方以降の長い昼寝は、夜の寝つきに響きやすいので避けたほうが無難です。

それから、休日の午前中に一度外に出て、日の光を浴びるのもおすすめです。コンビニにコーヒーを買いに行くだけでも構いません。朝の光を浴びると体が「一日が始まった」と認識しやすくなる、という話はよく聞きます。

考えごとが止まらない夜のやり過ごし方

寝る前の習慣を整えても、どうしても眠れない夜はあります。仕事でミスをした日、人間関係でモヤモヤした日、将来のお金のことが急に不安になった日。布団に入った瞬間に、昼間は忘れていたことが一気に押し寄せてくる。

こういう夜に「考えるな」と自分に言い聞かせても、たいてい逆効果です。考えないようにするほど、頭はそのことばかり考えます。

代わりに試してほしいのは、考えごとの「置き場所」を決めることです。さっきのメモと似ていますが、不安なことをそのまま紙に書き出してしまう。「来週のプレゼンが不安」「あの一言で嫌われたかもしれない」。書いたら、それ以上は解決しようとしなくていい。紙の上に置いて、続きは明日の自分に任せる。

それでも頭が騒がしいときは、ゆっくり息を吐くことに意識を向けてみるのもひとつです。吸うことより、長く吐くことを意識する。何回か繰り返すうちに、少しだけ体の力が抜けてきます。劇的に効くものではありませんが、何もしないで天井を見つめているよりは、ずっとましです。

正直、眠れない夜を完全になくすことはできません。大事なのは、たまに眠れない夜があっても「まあ、こういう日もある」と流せる余裕を持つこと。一晩くらい寝不足でも、人は案外なんとかなります。

自分の工夫で済ませないほうがいいサイン

ここまで、生活の中でできる工夫を書いてきました。ただ、睡眠の悩みの中には、生活習慣を変えるだけでは解決しないものもあります。そこははっきり書いておきます。

例えば、家族やパートナーから「いびきの途中で息が止まっているみたい」と言われたことがある人。自分では寝ているつもりでも、夜中に何度も呼吸が浅くなっていて、そのせいで疲れが取れていない可能性があります。日中、会議中や運転中に強い眠気が来るなら、なおさら放っておかないほうがいい。

また、寝つけない、夜中に何度も目が覚めるといった状態が何週間も続いている場合や、気分の落ち込み、食欲の変化といった不調が一緒に出ている場合も、ひとりで抱え込まないでください。

医療機関への相談を考えたいサインのチェックリスト。長引く不眠や、いびきの途中の呼吸の停止など
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病院に行くほどのことか迷う、という気持ちも分かります。でも、「眠れない」は立派な相談理由です。行ってみて「生活習慣の見直しで大丈夫ですよ」と言われたら、それはそれで安心材料になります。

今夜は、ひとつだけ変えてみる

睡眠の質を上げる方法は、探せばいくらでも出てきます。全部やろうとすると、それ自体がストレスになって、かえって眠れなくなりかねません。

なので、今夜はひとつだけで十分です。スマホの充電器を寝室の外に出す。照明を少し暗くする。布団に入る前に、明日やることを一行だけ書く。どれかひとつを一週間続けてみて、朝の感じが少しでも違えば、それが自分に合っているやり方です。

疲れが取れないことを、自分の弱さのせいにしなくていいと思います。忙しい毎日の中で、ちゃんと休むのは意外とむずかしい。それだけのことです。

眠れない夜のモヤモヤを誰かに話したくなったら、男性専用の匿名掲示板 OTOCO をのぞいてみてください。同じ時間に起きている誰かがいるだけで、少し気が楽になるかもしれません。

よくある質問

Q何時間寝れば疲れが取れますか?
A

必要な睡眠時間には個人差があるので、何時間が正解とは言い切れません。目安にしたいのは、日中に強い眠気が続かず、朝起きて「それなりに動ける」と感じられるかどうかです。時間を伸ばすことより、毎日の寝る時間と起きる時間をそろえるほうから試してみてください。

Q寝る前のお酒は、眠りに良くないですか?
A

お酒を飲むと寝つきが良くなったように感じる人は多いですが、夜中に目が覚めやすくなったり、眠りが浅くなったりすることがあると言われています。毎晩の習慣になっているなら、まずは量を減らす、寝る直前には飲まない、といったところから見直すのがおすすめです。

Q休日に昼まで寝てしまいます。これはダメですか?
A

疲れているときに長めに寝たくなるのは自然なことなので、責める必要はありません。ただ、平日と起きる時間が大きくずれると、日曜の夜に眠れず月曜がつらくなりがちです。起きる時間はいつもより少し遅い程度にして、足りない分は短い昼寝で補うほうが整えやすいです。

Q家族からいびきがひどいと言われます。病院に行ったほうがいいですか?
A

いびきの途中で呼吸が止まっているようだと言われた、日中に強い眠気がある、といった場合は、一度医療機関に相談してみてください。睡眠の専門外来や、いびきを扱う耳鼻咽喉科、内科などで相談できます。自分では気づきにくいので、家族の指摘はありがたいサインです。

Q眠れない日が続いて、仕事に集中できません。どこに相談すればいいですか?
A

寝つけない、夜中に何度も目が覚めるといった状態が何週間も続いているなら、かかりつけ医や心療内科、睡眠外来などの医療機関に相談してください。会社に産業医がいれば、そこで話してみるのもひとつの方法です。

この記事を書いた人

OTOCO編集部

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